1ヶ月間、オンライン授業をしてわかったこと。〜 ① 予測と準備 〜
臨時休校中を機に、学習支援塾エールは、 1、全講義をオンライン化 2、オンラインにて、平日の自宅学習をサポート という、2つの取り組みによって、1日も休校することなく子どもたちに学びを届け、教室でリアルに会う機会を失っても、いつも通りに子どもたちとの関係性を継続することができました。
数回に分けて、オンライン授業を展開して気付いたことなどをお伝えしようと思います。
すでにいくつかの自治体で休校延長を発表しています。予定通り学校再開となる地域でも、今後いつ休校になるかわかりません。
少し長くなりますが、 オンライン授業を検討する方やオンライン授業で学ぶ子どもたち、そして、コロナに負けない経営を目指すリーダーのみなさまに少しでも役立てていただければ幸いです。 メールマガジンにて、シリーズでお伝えします。 ご興味ある方はご登録ください。 https://www.yell-school.jp/mailma
・・・・・・・・・・・・・・・ 2月27日。 安倍首相が臨時休校要請をした日は「木曜日の夕方」でした。 その日はエールの設立記念日で、スタッフがお祝いの食事会をしようと集まる直前に知ったニュース。食事会はスタッフミーティングに一変しました。 原田先生からもすぐにLINEが入り、「オンライン授業に切り替えなさい」とアドバイスされたこともあり、私は、エールの全講義をオンライン配信にすることを決めました。 運良く翌日28日(金)はエールはお休み。次の授業は3月2日(月)です。 2/28〜3/1の3日間。 私たちはスタッフ総出で、オンライン配信テストを行い、保護者のみなさんに説明してオンライン受講の準備を整えていただき、 3月2日。無事に、見学希望者も含めたエール生全員がオンライン教室に集まることができました。
多くの塾が「一時休校」を余儀なくされる中で、たった3日間で環境を整え、1日の休校もなく、1人の欠席もなく、授業を展開できたことを「すごいね」「早かったね」と言っていただけますが、 実は・・・ 私たちは「いつかはオンラインで授業展開したい」と、たくさんのテストを重ねてきていたのです。
テストと言っても、そのほとんどが「思いつき」です。 昨年夏には、全国の人に「おやこ塾」を届けたい。と〝思いついて〟 東京・福島・静岡・富山・京都・長崎・北九州の全国7箇所にサテライト会場を設けて、名古屋から全国へ配信しました。
しかし、その挑戦は認められましたが、音声配信などに不具合があり、参加者に十分な講義をお届けできませんでした。
受講者のみなさまやサテライト会場運営の方々に申し訳なくて、
「もうやりたくない」と思うほど悔やみ、落ち込みましたが、
私はその後も、京都の「学習支援塾エール 山科校」の下村代表に協力をいただき、エールの「目標達成プログラム」の授業配信に挑戦し続けました。
ネット環境、音の大きさ、カメラの位置、マイクの選定、授業の内容・・・。
下村代表からアドバイスいただいたことを、一つひとつ検証する中で、「今、私たちは、何ができて、何ができないか」がわかってきました。
「大人のエール」をオンライン受講に切り替えたことも、それをエールの授業時間帯に実施したのも「思いつき」でした。 オンラインなら、全国どこにいても、職場からでも自宅からでも受講できる。 「それなら○○さんを誘おう、△△さんも参加してくれたらいいな」と、一緒に学びたい仲間を誘うために実施したようなものでした。
エールの授業時間に開催すれば、○○さんや△△さんにエールの様子を見せてあげられる。と、そんな感じでした。 すると、教室で勉強するエール生は、私がオンラインで人と繋がっているのを興味深そうに見て、時には、画面越しに参加者へ手を振ったり、私が「話してごらん」と言うと、自分のエールノートを見せたり、今日の取り組みを発表したりしてくれました。 私がオンライン配信する様子を子どもたちに見せたり、興味本位で参加させたりすることで、エール生は「オンラインでも学べる」というイメージができたのです。 他にも、小さなテストをいっぱいやりました。 「教室と家をオンラインで繋ぐから、家から入ってみて!」と、エール生でもある小学生の我が子をで自宅に残して、画面越しに勉強させたこともあります。 子どもが一人でzoomを操作できるのかな。iPadに映る我が子と教室のエール生は一緒に勉強できるのかな・・と、疑問に思ったことを試してみたかったからです。
さらに「画面越しでも勉強を教えられるか」が試してみたくて、自宅にいる高校生と教室にいる中学生をオンラインでつなぎ、中学生が苦戦していた数学の問題を、高校生に解説させたこともありました。
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だから、
2月27日の夜、「全講義をオンライン配信すると決めた」と言いましたが
正しくは、
「オンライン配信は、まだ不完全だけどリリースすると決めた」です。
テストは、確かに〝思いつき〟でした。 しかし、その根底には「全国の人にエールの学び(原田メソッド)を届けたい」という強い想いがあり、〝思いつき〟と呼ぶすべてのテストは、その目的を達成させるための「道筋」をいくつもいくつも探す過程であったと、思います。
「予測と準備」 コロナショックは、私たちに「今までの当たり前が当たり前でなくなる」ということを教えてくれました。 エールはオンライン受講という形で今を乗り切ろうとしていますが、それもすぐに過去の話になるでしょう。 私の頭の中では、すでにコロナ後を想定しています。 どんな世の中に変わるのだろう。 私たちは何を変え、何を守るべきなのか。
どうかみなさま。 今を恐れずに、今を生き、未来にフォーカスしませんか。
そして、新しい変化に適応する道を共に探しませんか。
学習支援塾エールは
関わるすべての方々にエールを送り続けます。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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