“期待感”を持って、関わる。
先日の【おやこ塾 NAGOYA 2017夏】。
参加された方から多くいただいた感想が、
「エールの子どもたち」に関するものでした。
“発言もしっかりしていて、自信をもっていて素晴らしい”
“普段の取り組みも見せてもらったけれど、大人顔負けでびっくりしました”
“司会も上手で正直驚きました”
など、講義の内容への評価もありましたが、
一番は、「学習支援塾エール」(https://www.yell-school.jp/)
の子供たちへの“驚き”や“感動”の声だったのです。
「どうすれば、あのように目標を自分で立てたりできるんですか?」
「自信をもって発言できるのはなぜなのですか?」
という質問も多くの方からいただきました。
・100名を越える方を前に、堂々と司会を務める。
・大人と混じっても、自信をもって自分の意見を発言する。
・目標を自分で立て、達成に向けて努力する。
大人でもなかなかできないことかもしれません。
では、
エールの子どもたちは優秀なのでしょうか。
元々できる子どもたちなのでしょうか。
答えは「NO」です。
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やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、
ほめてやらねば、人は動かじ。
(山本五十六)
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これは、山本五十六氏の言葉で、
人を育てる重要な姿勢として、
皆さんもご存知かもしれません。
私が人や組織に関わる中で大切にしているのは、
「教育」
という視点です。
まずは大切なこと、身につけてほしいことを教え、
何度も何度も見本を見せながら実践をし、
できたら褒め、励まし合って一緒に成長していくことが、
何より大事だと思っています。
しかし、
多くの現場で見られるのは、
「教育していない」ということです。
「うちの子供、人前で話せなくて頼りないんです」
という声も聞きました。
本当に、
その子は“頼りない”のでしょうか。
正しい方法を教え、見本を見せ、
何度も繰り返し練習をさせ、しっかりと認めてあげれば、
多くの場合、できるようになるのです。
なぜ、
エールの子供たちが人前でもしっかりと発言したり、
挨拶を元気良くしたり、司会も務め、
目標へ向けてまじめ・真剣に取り組めるのか。
それは、
何度も何度も繰り返し練習しているからなのです。
一度伝えたぐらいで、
人はできるようになりません。
それで“教えた気になっている”人や組織も多いですが、
「教育」とは、
できるようになるまで“関わりに関わる”ことなのです。
1回で無理なら10回、
10回で無理なら100回、
100回で無理なら1000回、
“絶対にできるはず”という“期待感”をもって、
“関わりに関わる”ことが「教育」なのであり、
関わる側の“使命”とも言えるかもしれません。
物事を教える”だけ”では、
教育では言えません。
できるようになるまで、
一緒に“関わりに関わる”ことが、
人や組織を成長させ、大きな成果へ導くのです。
「おやこ塾」でもお伝えした、
「原田メソッド」は素晴らしいツールです。
しかし、
ツールが人を成長させるわけでも、
成功へ導いてくれるわけでもありません。
大事なことは、
そのツールを活用して、
成長しようとする“取り組む姿勢”が大切なのです。
人や組織を成長させるには、
多くの手間がかかります。
だからこそ、
それが実った時の成果というのは、
驚くほどの成果をもたらしてくれるのです。
前述の山本五十六氏の言葉には続きがあり、
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話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。
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と続きます。
今回も、
子どもたちが本当に自主的に頑張ってくれました。
こちらがやってしまうのは簡単です。
しかし、
期待して任せる姿勢がなければ、
人が育つことは無いのです。
エールがスタートして、
“まだ4か月”というと、
皆さん驚かれます。
しかし、
魔法でも奇跡でもなく、
これは「教育」の成果なのです。
エールの説明会、体験学習会も今月下旬に開催されます。
詳細はHP(https://www.yell-school.jp/)
よりどうぞ。